不眠、無気力、不安の時の漢方アロマケア
暖かい布団で温もりを感じていたい季節になりました。あちらこちらでクリスマスソングが聞こえてきて、心なしかワクワクします。
これから少しづつ、サロンケアをお受けいただいたお客様の言葉をご紹介しながら、どのようにケアをしているかをお話しして行きたいと思います。
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今回は「不眠、無気力、不安」という言葉から。
実は、この3つの症状。『心脾両虚』の体質をもつ女性たちが話す共通の言葉でもあるんですね。
漢方では、陰陽五行論という弁証法(症状から体質を判断する方法)があり、臓腑を5つの役割に分けて、その働きをみます。
心脾両虚とは、心と脾が両方とも虚(消耗・不足)する状態にありますよ~ということです。
心は、血を循環させる働きと思考の働き。
心がしっかり働いているときは洞察力や理解力にすぐれ、精神力の働きに柔軟性をもたせます。
感情と知性のバランスを保っているときは、落ちついているのですが、ストレスがかかると必死にバランスを取ろうとエネルギーを使うので、その結果消耗し、神経がすり減り、不眠、無気力というサインが出てきます。
バランスが保てなくなるので、自己評価が低くなってしまうことも。
脾は、消化と血の生成と情緒の働き。
心の働きが弱まると脾の働きも弱まり、消化不良や食欲不振などがおきます。
脾がしっかりしている時は、思いやりにあふれ、誠実で、献身的になれるのですが、ひとたびバランスを崩してしまうと、集中力にかけ、考えがまとまらなくなってしまいます。
こういったときは、つい気になることに執着してしまって、極端な行動や考えすぎにはまってしまうことも。
本来豊かな情緒が、バランスを崩してしまうことで、柔軟に考えられなくなり、自信がなくなってしまうことから不安が強く出てしまうことがあります。
なんだ~かんだ~と考えるだけ考えて、結局疲れて「今日はいいか・・・」となるパターンが、もう何年も・・・の人が多い。(笑)
実は、それが慢性疾患のはしりだったりする・・・。(真剣)
サロンではどのようにケアしていくかといえば、まずは頭の整理からです。ご本人はたくさん考えているのだけれど、まとまらなくて、どうしたらいいのかがわからない状態でいらっしゃいます。それを整理のお手伝いです。
どうやって?
お話を聴かせていただきます。
”聞く”ではなく、”聴く”んです。それだけで、整理されていきますよね。
その後、症状の漢方的な解説です。上記のように。
それからケアを始めていきます。
ここでチョイスするアロマは、アーモンド、アプリコットなどのベースオイルに、心の経絡に入るラベンダーやイランイラン、脾の経絡にも入るオレンジをブレンドするといった感じです。
ケアでは、心と脾の経絡をより丁寧に。
さらに、虚している(消耗)場合は、冷えが伴いますので、気を補うためにもホットストーンが欠かせません。
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ここからはケアの経験値が入ってくるので、手の感覚だけで読みとっていきます。
終了後、ケアをしながら感じた体の状態から判断した、サインの進行度をお伝えします。
例えば、疲れの進行度って自分ではわからないものなんですね。どのくらい休息を要するものなのか。
そのうえで、当面1か月程度の生活アドバイスをさせていただきます。体調が変われば、生活養生も変わりますので。
このようにして漢方アロマでは考え、サロンでケアをご提供しています。
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